沼津魚市場
お世話になっている魚屋さんのご厚意で沼津魚市場にて調査を行いました。
底曳網は風が強いと出漁しませんので,1-2月は海況が悪化しあまり船が出ません。
そのため,メインの底引網漁が出た日はわっと湧くように市場が活気づいています。
まずは,一番の醍醐味,底曳網産物から
アオメエソ(メヒカリ,トロボッチ)やニギスは底曳網漁獲物の定番です。
これはアオメエソの仲間で,おそらくバケアオメエソと思われます。
規格外の魚は小さい籠に入れられて売られます。ちなみに,「0」というのは0キログラムという意味でタダではありません。0の場合は一籠単位で値段が付きます。
お世話になっている魚屋さんに頼んみこんで落としてもらいました。
感謝…!
ヒシダイです。
沼津港でも何度か揚がっているようですが,実物を見たのは初めてです。
ちなみに,沼津港は仲買の数が多く,チャレンジングな仲買さんもおられますので,こういった普段投棄されそうな魚も漁師さんがとりあえず持ってくるので,変な魚が並ぶことがあるそうです。
定置網・釣りもの
地ものでは釣りや定置網の魚も並びます。
立派なムツ。
ヒメコダイもよく見ます。
一部の料亭が高く買っていくようでそこそこ値が付きます.
定置に入ったハマフエフキ。
ごじゃごじゃと色々入っています。
立派なヘダイ。
活魚を見るのも楽しい
カンパチ,いい色をしています。
奥の水槽にいるのはクロダイとカスミアジ?でしょうか??虫の息ですが生きてます。
陸送物は珍しいものや超高級魚がずらりと
沼津港は各地からの陸送物もよくあります。
マグロ(メジサイズから立派なものまで),カツオ,キンメ,アブラボウズなど。
冬ならブリ。クジラ,イルカなんかも並びます。
入ると楽しい巻き網船
数トン水槽での取引となるため,巻き網船の水揚げ場は屋外です。
自動選別機ではじかれた籠には面白い魚がいることがあります。
クロタチカマス!!
普通のスミヤキ(クロタチカマス)よりも身羽振りが良く脂のノリも最高なのでとてもうまい魚ですし,なによりいつもいつもいる魚ではないので,見られるとちょっと嬉しいです。
タコブネです。全然研究とは関係なのですが,見られるとちょっと嬉しいです。
今回は以下の魚をいただいたり,購入できたりできました。
沼津港の魚屋のみなさん,市場の方々ありがとうございました!!
ここから体は標本にして博物館へおくり,鰭からはゲノム抽出をしてDNA実験に使います。