駿河湾の底曳網漁業に同行してきました.
お久しぶりです.
いろいろと仕事をため込んでしまい,気が付けば五月になってしまいました.
そろそろ静岡県の底曳網漁業の漁期も終わりですね.時間がたつのが早すぎる…
今日はいつもお世話になっている駿河湾の漁師さんの船に乗せてもらったときのお話しをいたしますので,少しばかりお付き合いくださいませ
出港は日の出前.
いつもは寝る時間に出船です.
日が出たら網を入れます.操業開始です.
この日は午後に風が吹くらしかったのですが,朝はびっくりするくらいベタなぎでした.
日ごろの不健康な生活に加え,寝不足気味なので一応アネロン(酔い止め)を飲みました.
そうこうしている間に一網目が上がります.
大体網を入れて一時間くらいです.水深300 mの世界に網が入る瞬間は今でもワクワクします.
自分は捨てられる魚を集めます.
船には海鳥が付いてきます.
結構いろいろな鳥が見られるようで,運がいいとアホウドリの仲間やミズナギドリの仲間もみられます.
選別作業を手伝っている間に二網目が入るので,二網目が上がってくるのは結構早く感じます.
エビに混じるユメカサゴも立派ですね.
他海域でもみられるのですが,トウジンやヘリダラは駿河湾の底曳では特に多いので,この地域の底曳網を代表する魚のような気がしてます.
ミナミアナゴ(手前のにょろにょろ)もたくさんいました.ミナミアナゴが生きているの初めて見ました.
これがあと3網続きますが,気が付けば前甲板で寝てしまいました
海の真ん中で日光浴をする解放感と久々に過ごす穏やかな時間にうっとりしてしまいました.
たくさんの魚を抱えて,ラボに帰宅.
ここから怒涛の計測と標本作成,ゲノム抽出…
さて,それはいいとして,ちょっとだけお持ち帰りした魚のご紹介.
み
ヤリホシエソ,シギウナギ,ミツマタヤリウオにマメハダカ.すーぱー黒いかっこいい魚達です.
ヤリホシエソは,口が網に引っかかっていたので,超最高な標本状態で体側・腹部発光器だけでなく,体を駆け上る発光器点列までも見えます…
しかも.その日のうちに写真を撮ったので,紫色と黄色の反射板の色がばっちり写真に写りました.
感無量.何度眺めてもよい魚だなぁと…
こちらも超鮮度!
昔からシギウナギは憧れの魚でしたが,採れるときはけっこうとれます.
この子はまだ若いらしく,体の色も黒みも薄めでした.
ただ,少しお口に泥がついてしまっていました.
無念….
とまぁ,今日のところはこの辺で…!
あっ.写真コーナー(バナー上のPhotoのところ)のレイアウトを変更して,分類順にしてみました.
少しずつ充実させているので,そちらもみてくださいねぇ