今年も底曳網漁業に乗ってきました.
ご無沙汰しております.久々の投稿です.
今期も静岡県内の小型底曳網漁が終わってしまいました.
禁漁明けの9月まで,少し寂しくなります.
さて,5月15日の底曳禁漁期直前に今年も底曳網漁に乗ってきました.
感染症の自粛ムードが収まらない中,受け入れてくださった漁師さんに感謝です.
私自身,久々の現地調査で,前日はわくわくが止まりませんでした.
今回は駿河湾西岸での漁だったため,明朝1時出港.
いつもならまだ就寝前といった時間ですが,この日ばかりは流石に早寝早起きに徹しました.
流石にまだ夜明け前の風は冷く,太陽が恋しくなります.
待ち望んだ日の光は暖かったです.
それと同時に操業開始です.
駿河湾西岸の深海域は東岸と比べて豊かな海が広がっており,採れる魚や甲殻類も大きいです.
これもいつまで続くかは,今を生きる我々次第ということかと思うと胸が苦しくなります.
大きなカゴカマス.
これはおかずにもらいました.この仲間は総じて骨に難があるので,少しあぶった身をなめろうにしました.
とてもとてもおいしく,白飯が止まりませんでした.
こちらは極めて美しいタチモドキ.
タチウオより皮が薄く,そこそこうまいのに見た目が悪くなりやすいので売られることはありません.
この個体は引き縄に牙が引っかかり,袋網に入ってほかの魚と擦れ合わなかったことから美しい体を残したままあがってきました.
網上げまでの時間,海を眺めていると,船長がアホウドリがいるぞ!と声をかけてくれました.
クロアシアホウドリです.
周りを飛んでいるのがオオミズナギドリらしいですが,それと比べると一回り大きく,船の周りをぐるぐる旋回した時の姿はかっこいいの一言に尽きました.
遠くに臨むのは伊豆半島.水平線は南だけ解放されており,あとは周囲をぐるっと静岡県です.
日が上がりきると,海も空も夏模様で,深い深い青が遠くまで広がっていました.
きれいなゴマフイカが採れました.
エメラルドのような瞳が美しい.
フトツノザメの幼魚.
海がきれいに晴れたときはこういう魚が獲れるそうです.
青い瞳が印象的なムネエソも採れました.
不思議な形,どうやって泳いでいるのだろう.
底曳禁漁直前にとても良い魚達と出会えました.
次の投稿はいつになるか分かりませんが,ぼちぼち投稿出来たらいいなと思ってます.
ではでは.