シャチを見てきました。
こんにちは.
今年は梅雨入りがとても早かったですが,その割に雨が少ないです.
そのうえ,7月も目前というのにまだ夕暮れ時になると涼しい風がふき,案外過ごしやすいですね.
ただ,感染症の影響でなかなか外に出ることができず,歯がゆい毎日です.
すこしでも外に行った気持ちになるべく,以前に趣味で行った北海道旅行のお話しをさせていただきます.
少しばかりおつきあいくださいませ.
知床近海におけるシャチの来遊は6月頃ピークを迎えるようです.
シャチは幼いころから最も好きな生き物であり,シャチが日本近海でも見られると知ったのは高校生の頃でした.
しかし,日本の最果てである知床で,限られた時期に,100 %見られる保証は絶対にないという条件になかなか重い腰があがりませんでした.
そのような中,友人が背中を押してくれたおかげで知床旅行が決まったのでした.
友人が出してきたプランは千歳空港から車で知床半島羅臼に向かうというなかなかなものでした.
ただ,私は飛行機の関係で釧路空港に行ったほうが都合がよく,釧路近辺で友人に拾ってもらうこととなりました.(H氏,長距離運転ありがとね!)
当日はピーチの関空発釧路空港着の飛行機に乗り12時半ごろ現地入りしました.
6月の暑い大阪とは打って変わって,4月上旬くらいの冷え込み.
半そでで過ごすのは少しツライ気温でした.
友人が車で来るまで5時間ほどありそうだったので,空港から近い場所にある釧路市丹頂鶴自然公園というタンチョウを保護・展示している施設に立ち寄りました.
タンチョウの餌生物ということでヤチウグイが展示されていました.
その後は釧路空港周りで野鳥探しをしながら時間をつぶしていると友人が予定より早く釧路についたので合流し,ここからは知床を目指してひたすら北上です.
宿についたのは21時.わくわくして寝つきが悪いのはいつものことですが,今回は運転のほどよい疲労のおかげでゆっくり眠れました.
シャチクルージングの集合は8時半ですが,せっかく知床に来たので朝早く起きて散策です.なんと,朝3時半には日が昇るので,たっぷり遊ぶ時間が取れました.
まずは道端に落ちていたオオミズアオ.
エゾシカが至る所に…
こちらの姿を見ると警戒音をだして逃げていきます.騒がしい…
あと,ニホンシカより大きいのでちょっと怖いです.
知床は河口域でもオショロコマが釣れるということなので,ぜひ見てみたいと思い釣り具を持参.
噂通り,河口からたった10m以内の淵でオショロコマを見ることができました.
以前,道央でひたすら湧水を探してやっとの思いで手にしたオショロコマ.
こんなに簡単に釣れるとは思わず,ちょっと複雑な気持ちになりました.
そんなこんなであっというまに8時になります.
宿で運転の疲れをいやしていた友人と合流して次はいよいよシャチクルーズ!
ドキドキです.
出向して10分ほど.
「前方,小さいですが一頭みえますよー」というスタッフのお姉さんの声に一同が前甲板に集まります.
私も,シャチの尾鰭の写真が撮れて歓喜しました.(ちっちゃいけど)
シャチは船を寄せてくれる個体や家族とそうでない家族がいるようで,今回遭遇した群れはとても近くまで寄せてくれました.
よく見ると赤ちゃんを連れていました.
無邪気にはしゃいでいる姿が愛おしかったです.
シャチの赤ちゃんをずっと見ていたので気が付かなかったのですが,見渡すと至る所にシャチの群れが!
皆同じ方向を向いて泳いでいました.
遠くに見える背鰭は全て3-4頭のシャチの小さな群れです.
来てよかったです.これ以上ない幸せでした.
ずっと眺めていたい気分でしたが,すでに2時間以上過ぎてることを知らされました.
船が大きく180度回頭し港に戻ります.
名残惜しい気持ちで海を見ていると,最後に一頭の立派なオスが派手にジャンプしてくれました.
このジャンプには,さすがに感動してしまいました.
クルージングが終わったあと,知床の道の駅で沖ハモ蒲焼丼を食べました.
おそらくイラコアナゴでしょう.
キチジの底曳の混獲される本種ですが,それほど目立つ魚ではないので,看板メニューの一つとして大きく取り上げられていることに若干の驚きを感じました
ただ,まぁまぁ予想通りの味で,脂があるにもかかわらず魚の味は強く無く,身は歯ごたえがあまりない感じです.
(こんなこといっちゃあれですが)ウナギやアナゴと比べると,やはり少し劣ってしまいますね.
勿論,これはこれの良さがあります.ただ,もう少し何か化ける食べ方があるような,そんな気分でした.
僅かな時間ながら,釣りをしたり,シャチ見たり,イラコアナゴを食べたりと,色々詰め込んだ知床旅行でした.
また機会があれば行ってみたいものです.
それでは.